最後部からの軟体J

もっと映画を見て欲しい。そしてあわよくば語りたいがために感想を並べ、映画のダイレクトステマを試みるブログです。

キャビン の感想

  • ベタなホラーのストーリーを皮肉ったストーリー
  • 何かと話題のSCPを髣髴とさせる設定
  • ヤバい異形てんこ盛りフルコース地獄

ウェーイ!今から湖畔の別荘に向かうぜ!!とあまり知性は感じられない大学生がトレーラーを走らせ、道中「あそこはやめとけ」と謎の老人に忠告されるもそれを無視し、目的地のどこか不気味な別荘へ。イチャコラドンチャン騒ぎしていると・・・

 

なベタな流れから始まる。公式予告でも「ここまではよくある話」と言い放つ始末である。

そんなベタ過ぎる一行、実は地下に施設を構える謎の組織に監視されており・・・

よくSNSで話題になるSCPっぽい雰囲気満点なので、SCPが好きな人ならきっとハマるであろう、難しく考えずサクッと見れる映画。流血やらグロテスクな表現は割とあるので気をつけよう。

以下、ネタバレ込みのアレコレ

余談ながら、SCP財団のSCP-995-JPにて今作の名前が登場している。

SCP-995-JP - SCP財団

 このSCP財団のような組織の目的は「5人の若者を生贄に捧げ、地下に封印されている"古きもの"を鎮める」事の模様。

えらいかわいいサイズのカートで移動したり、「あああんまりうまいわけではないんだな」と感じさせる自販機のコーヒーなど、生活観というか組織の雰囲気がわかって好きです。

あと、鳥がスパークして死ぬことでわかる、崖に張ってあるバリアも「何か明らかにおかしい」って空気を漂わせてグッドです。

話の流れは一行到着→組織の存在がわかる→組織が色々と細工し、上手く5人が死ぬよう仕向ける→想定外の事態で計画が狂う→化物大解放祭り

と言った具合。

際立ってここが素晴らしい!!と言えるところが見つからないものの、

この収容されている得体の知れない異形の数々が非常にレパートリーが豊富で、一時停止やコマ送りを繰り返してチェックしたくなる品揃え。

覚えている限り上げると、

・ゾンビ ・半漁人 ・悪魔 ・狼男 ・幽霊

・巨大クモ ・大蛇 ・大百足 ・巨大コウモリ

・顔が全て口で構成されたバレリーナ ・ビニールで窒息死させる殺人鬼 

・ピエロ ・殺人マシン ・殺人木 ・クラーケン 

スケアクロウ ・ユニコーン ・ヤバい医者(複数) ・ジャックオーランタン

・・・・と、挙げるとキリがないくらい選り取り見取りである。

他にもジャパニーズホラー的な存在やクトゥルフ、更にどうやらF.E.A.Rのアルマやレフト4デッドのクリーチャー達も出ているそうな。

(名前だけ?の可能性あるけど、巨人、ウェンディゴ、エイリアンビースト等も名前がある)

まさにホラーのレディ・プレイヤーワンと言ってもいいのではないか(?)

難点は、「えっここで終わり!?」って感じに終わってしまうところでしょうか。

クトゥルフを匂わせる名前の「古きもの」が腕だけ出てきてお終い、ってのが個人的に残念でした。

でも落としどころとしてはこの辺がベストですかね。

こまけぇこたぁいいから異形共の大盤振る舞いを存分に楽しめ!!という中々脳筋スタンスな映画だと思います。

SCPにハマってる人なら間違いなく楽しめるし、怪物や化物が好きな人にも是非おすすめしたい。