最後部からの軟体J

もっと映画を見て欲しい。そしてあわよくば語りたいがために感想を並べ、映画のダイレクトステマを試みるブログです。

ペンギン・ハイウェイ

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ちょいちょいSNSで「おねショタみがすごい」、「軽い気持ちで見に行ったらおねショタ成分を100ガロンくらい注ぎ込まれた」という感想が見られる映画。

興味本位で見に行ったら、お姉さんと小学生の物凄くピュアなふれあいと、ペンギンの可愛さがハイドロカノンでブッ放されるかのような映画でした。まって、尊い・・・

  • おねショタにときめく人は問答無用で刺さる
  • ペンギンがかわいい
  • 夏の爽やかさを感じさせる、綺麗な演出・景色
  • 魅力的な登場人物
  • ペンギンがかわいい

まさに「夏休みを感じさせる映画」って雰囲気。かつて藤子・F・不二雄先生が言った「SF(すこしふしぎ)」な映画でした。

上記で触れたとおり、おねショタ好きなら間違いなく刺さるし、ノスタルジック?というか、小学生の時の夏休みを感じたい人は是非見に行ってほしい。

 

未来のミライジュラシックワールドのような、劇場側が推しているポジションではないため、ちょいちょい公開終了を迎えている模様。見たい人はお早めに。

 

↓ネタバレ込み感想

 おねショタキラーと化し気味なこの映画、主人公のアオヤマ君が俗に言う"クソガキ"ではないところもポイントの模様。

開始直後から「僕は将来すごく偉い人になる。(キリッ」から始まり、とてつもない自信に満ち溢れ、なんの躊躇も無く言ってしまうものの鼻に付くような嫌らしさはほとんど感じない。

そしてこの賢さから「どうしてこうなった」と思わせる

おっぱい好き

しかも表情にほぼ出さず、真顔で「怒りそうな時はおっぱいのことを考えるといいよ。心が凄く穏やかになる。」とか、オシャレなドーム型のケーキに「あれがおっぱいケーキだよ」など言い出す始末。

研究が大好きで、あらゆる物をノートにまとめているが、その中に憧れの「歯医者のお姉さん」をまとめているノートもあり、おっぱいのデカさについてまとめ、「お椀じゃ再現できない」とか書いてある。いろんな意味で将来有望。(あと観察眼が優れているのか、しれっと滅茶苦茶絵が上手い)

中盤寝ているお姉さんを見ながらノートに書き込む際、「寝ているお姉さん 遺伝子 完璧 しあわせ」など急激にボキャ貧になる辺り、凄く好きなんだな~と感じさせられます。

そんな憧れのお姉さんも、主人公を基本「少年」と気さくに呼び、一緒にチェスをしたり何かと気にかけてくれたり、とまさに「大人だけど距離感を感じないお姉さん」。そら惚れるわ。

ただ気さくなだけでなく、何故か物をペンギンに変えることが出来たり、何かと謎なところもちょいちょいあるのが魅力が増してるポイントだったりするのかもしれない。

 

他にも、内気すぎる友達のウチダ君(CVは釘宮さんです)、聡明・始終穏やかな佇まいのアオヤマ君のお父さん、アオヤマ君と同じ様に研究好きなクラスメイトの女子ハマモトさん等、魅力的な人物も多数。さぁ、きみの推しを見つけよう

(最初はジャイアンよろしくイジメや悪行三昧のガキ大将なスズキ君も、歯の病気(嘘)で心底ビビったり、後半のある出来事で少し改心して助けてくれたり。全編通して鼻に付くような嫌な人物が居ないのも個人的にポイント高いです)

 

そしてペンギン。

ねこに突き飛ばされてボヨンと跳ねたり、翼を後ろにペタペタ走ったり、挙動がいちいちかわいいのも、この映画の大きなポイント。

お姉さんの投げた物が変化した後地面にボテッと跳ねたり、車に轢かれて(無傷)ボテッと跳ねたり、隙あらばボヨンボヨンしてる気がする。

また、景色が物凄く綺麗に描かれており、夏の青空・"海"を初めとした透き通る水の質感・夜の町・台風...透明感というか、すごく綺麗に感じました。

余談ながら、クライマックスのペンギン群爆走シーンは、IMAXや4DXで見るととても楽しそう。

 

中には、話が難しいと感じる人もちらほら居るみたいです。

確かに、事態は収束したものの、「結局あれはなんだったのか」「ペンギンはなんだったのか」「お姉さんは何者だったのか」等、わからない事が相当ありました。

でも"小学生が自分なりに一生懸命解明しようとする"流れですし、多分そこじゃなくて「少年の、お姉さんへの恋と夏休みと少し不思議」とかそういう映画何だと思います。

そんなこんなで、ストーリーを難しく考える?傾向の人は合わないかもしれないのが難点でしょうか。

 

 

終盤、事態は解決したものの、1匹、また1匹とペンギンが消え、いよいよお姉さんも消えるだろうとなった時、「泣くな、少年」とアオヤマ君を抱きしめ、風が吹いたとおもったら忽然と消えた・・と夏の幻かのような流れはとても切ない。

もっともっと研究を続け、いつかお姉さんに会いに行くと決意し、幕を閉じたのでした。会えるとええのう・・・

 

普段、筋肉モリモリマッチョマンの変態が銃をブッ放したり、怪獣が大乱闘スマッシュ○ラザーズしたりするような映画ばっかり見てるので、こんな爽やかな映画はとても新鮮でした。

 

余談:パンフレットが品薄で売ってなかったので後日確保したい・・あと設定資料集ではアオヤマ君のノートの中身や、後日談的なものも載ってるみたいなのでちょっと気になりますね・・・