GODZILLA 決戦機動増殖都市
ばあさんや、メカゴジラはどこかのう。
史上初アニメ版ゴジラ全3部作の第2章にあたる今作。(前作「怪獣惑星」も軽く紹介します。)
3部作なので前回を見ていないと話がわからないと思うので予習は必須?と思われます。
ザックリ言うと
- 次回へのフラグを着々と建てる
- 一貫して「強大な災厄にどう立ち向かうか」というスタンスは崩さない
- 故に怪獣vs怪獣は無い
- 広告詐欺では?感が少しある
といった具合。前作のノリにハマった人なら楽しめる?と思います。
あと脚本は虚淵玄氏が担当しているので、この人のシナリオが好きな人とか。
が、自分みたいな「うおお!怪獣!殴りあい!!」な脳筋スタンスが好きな人はちょっと考える必要あり。
以下、ネタバレ込みの感想。
あ、それと映画館のチラシ置き場にもう最終章のチラシが置いてあるけど、中々のネタバレかましてるので、見に行く際はチラシ置き場に一切見ずに劇場へ向かうのじゃぞ。
表から思いっきりネタバレしてるからな!!
前作、「怪獣惑星」にて2万年という時間が経ったにもかかわらず全く同じ姿で闊歩していたゴジラ。主人公ハルオは執念で研究を続け、ゴジラを倒す方法を考案する。
多大な犠牲を払い、やっとの思いでゴジラを木っ端微塵に吹っ飛ばす・・・・
が、直後地底から現れたのは300mを超す体躯のゴジラ。そう、このゴジラこそが2万年前、地球を壊滅の危機に追いやった怪獣、ゴジラアースだった・・
からの続きが今作。前作の最後でチラッと出ていた謎の原住民?、フツア族が本筋に絡んでくる。
「見た目は人類そっくりだが、人間というより昆虫が進化したような印象」「体表に鱗粉」「マイナとミアナの前髪は蛾の触角のような形」
と、おそらくモスラが絡んでくるんだろうなーというフラグ。
そんな彼女達は、使用している武器に謎の金属をコーティングしている。これに覚えのある仲間のガルグとベルベは、この金属の採取場所を案内するよう頼む。
そうしてたどり着いた先は、かつてゴジラに襲撃されたメカゴジラ製造プラントだった。
メカゴジラの残骸は、自らを構成するナノメタルを使い、プラントを形成し、外敵を排除しながら増殖を続けていた
─
あんだけ言っとったじゃろう。どこにおるんじゃ。
大事な事なので(
そう、公開前から「ついにアニゴジ版メカゴジラの姿が!」と煽り、ポスターにもちゃんと仁王立ち(?)していながら
出ない。
もう1回言うぞ。
出 な い 。
前述詐欺疑惑。
一応、頭部だけ出てくるけど、この生き残っていた電子頭脳を使い、自己増殖により作り上げられていたプラントを要塞化、「メカゴジラシティ」としてゴジラを迎え撃つ流れに。
パンフを見るに、収束中性子砲、ブレードランチャー、ハイパーランスたる武装があるらしいので、せめてグレードアップして戦って欲しかったなーと個人的に。
もしかしたら、倒せる可能性が高い戦略が確立されているからこそ要塞化したのかもしれないけど・・・そうじゃねぇ・・そうじゃねぇんだよ・・・
また、今回戦う事になるゴジラアース。300mと歴代でもダントツの体躯を誇っていながら、このデカさがまるで伝わってこない。
前作ラストでは、まるで巨大な山が動き出したかのような描写だったけど、今回は周りにスケールを比較できる何かがあるわけでもなく、せっかくの300mがあまり生かされていないのが残念。
そんなこんなで。
前回、ゴジラの亜種を倒した方法でトドメを刺す事ができず、更に「ナノメタルを人体に侵食させ、生体コンピュータの1つとする」という方法に主人公ハルオをはじめ、大半が反対し、結果、メカゴジラシティはゴジラにより融解、敗北した。
あとヒロインを助けるべくメカゴジラシティに引き金を引いたハルオだったけど、間に合わずヒロイン死亡。いや死ぬんかーーーい。
そしてEDクレジット後、メトフィエス(CV櫻井)との会話の回想が始まり、"ギドラ"という名前を言われる。
最後に金色に輝く3本首の龍をバックに、最終章の予告でシメ。
うん、キングギドラ(察し
全3部作の2番目だから、最終章を見終えないことにはなんともいえないけど
「これゴジラである必要ある?」という意見もちらほら。
ゴジラは全く見たことがないという製作スタッフも居たり、ゴジラに興味がない人こそ見て欲しいという狙いが裏目に出てる?気がします。
また、自分は最初に話したとおり脳筋だからあまり気にならないけど、深く考えながら見る人は
- 登場人物に魅力を感じない
- ヒロインが感情で動いてイライラする
- そもそも主人公が何故一目置かれているのかわからない
- 突然の恋愛要素
という点でマイナスな模様。
「見てみたい!」という人は止めないけど、あんまりおすすめはしない、そんな作品でしょうか。